
Anthropicが、Claude Codeの利用実態を分析した研究結果を公開しました。対象は約23万5,000人のユーザーによる約40万セッション(2025年10月〜2026年4月)。プライバシーを保護しながら利用傾向を解析する同社のツール「Clio」を使った大規模分析です。
この記事では、公開されたデータの中から「これから副業や業務効率化にAIエージェントを使いたい人」にとって意味のある数字を3つ取り出して読み解きます。単なるニュースの紹介ではなく、数字が示す「成果が分かれるポイント」に焦点を当てます。
分析結果の数字ダイジェスト
- コーディングエージェントが貢献するGitHubプロジェクトの割合は、2025年後半から2026年前半で2倍以上に増加
- Claude Codeユーザーは平均で週20時間をClaude Codeに費やしている(2026年6月時点)
- 利用者の職種は「コンピュータ・数学関連」が最多だが、最も急成長しているのは経営・営業・法律などの非ソフトウェア職
- 用途はコード修正26%・コード記述25%で、残り半分はコーディング以外(ソフトウェア操作17%、ドキュメント・プレゼン作成10%など)
- 1セッションあたりの推定経済価値は、この半年で27%上昇
読み解き①:非エンジニアの参入が「最速」で伸びている
意外に感じるかもしれませんが、Claude Codeの利用が最も急速に伸びている職種は、エンジニアではなく経営・営業・法律といったビジネス系の職種でした。芸術・デザイン・メディア系の利用者も上位に入っています。
「コーディングツールはエンジニアのもの」という前提が、データの上ではすでに崩れ始めています。当ブログでも生成AIとの対話だけでWebアプリを4本公開しましたが(その記録はこちら)、この分析結果は「非エンジニアがAIエージェントで作る側に回る」流れが個人の実感ではなく統計的な事実になったことを示しています。
読み解き②:用途の半分は、もうコーディングではない
時系列の変化も重要です。用途に占める「コードの修正」の割合は2025年10月の33%から2026年4月には19%まで低下し、代わりにソフトウェアの操作、データ分析、ドキュメント作成が増加しています。
つまりClaude Codeは「コードを書いてもらう道具」から「パソコン上の作業全般を任せる道具」へと使われ方が変わりつつあります。資料作成、データ集計、ファイル整理——副業や本業の事務作業で時間を取られている領域こそ、この変化の恩恵が大きい部分です。
読み解き③:熟練者は初心者の「5倍の出力」を引き出している
今回の分析で最も示唆的なのがここです。Anthropicはユーザーの専門知識レベルを5段階に分けて、セッションの中身を比較しました。その結果、初心者の典型的なセッションではプロンプト1回あたり約5アクション・約600語の出力だったのに対し、熟練者は2倍のアクションと約3,200語(5倍)の出力を引き出していました。
同じツール、同じ料金でも、使う人によって引き出せる仕事量に数倍の差がつくということです。差を生んでいるのは、AIに一度にどこまで任せられるか——つまりタスクの切り出し方と指示の設計力です。
また、AIのコーディング能力が上がるほど価値が増す人間側のスキルとして「出てきた結果が正しく動くかを判断できる知識」が挙げられています。全部を丸投げできる時代になるほど、「検証できる最低限の知識」が差になるという構図です。
副業視点でのまとめ:追い風と、差がつく場所
このデータから引き出せる実践的な結論は3つです。
- 非エンジニアの参入は「今」が追い風:ビジネス職の利用が最速で伸びている=先行者の優位がまだ残っている段階です
- 「コードを書く副業」に限定して考えない:資料作成・データ整理・業務自動化など、コーディング以外の用途がすでに半分を占めています
- 収益の差は指示スキルと検証力で決まる:ツールは同じでも、引き出せる仕事量には数倍の開きがあります。学ぶべきは「プログラミング言語」より「AIエージェントの動かし方」です
Claude Codeを副業にどう活かすかの具体的なステップは、こちらの記事で解説しています。
▶ Claude Codeで副業は稼げる?非エンジニアが月5万円を目指す始め方
▶ AI Agent Camp完全レビュー|非エンジニア向けAIエージェント学習の特徴・料金・デメリット
出典:Anthropicによる公式分析(分析ツール「Clio」を用いた2025年10月〜2026年4月の約40万セッションの解析)および関連報道。数値は公開時点のものです。

