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【更新履歴】
2026年8月1日:Geminiを加えて4社比較に再編
2026年7月31日:GPT-5.6・Claude Cowork・Grok 4.5の7月発表分を追記
2026年7月、AI大手3社が同じ週に動きました。GPT-5.6(7月9日 一般提供)、Claude Coworkのモバイル・Web対応(7月7日)、そしてGrok 4.5(7月8日)。ニュースとしては派手ですが、副業でAIを使う側が知りたいのは1点だけのはずです。「で、自分はどれを使えばいいのか」。
この記事では3つの発表を副業目線に絞って整理し、作業内容別にどれを選ぶべきかをまとめます。ベンチマークの細かい数字より、「月いくら払って、どの作業がどれだけ楽になるか」を判断基準にしています。
7月に何が起きたのか、要点だけ
GPT-5.6(OpenAI・7月9日 一般提供)
単一モデルから Sol(最上位)/Terra(バランス)/Luna(最安) の3層構成に再編されました。API単価は100万トークンあたり Sol が入力$5・出力$30、Terra が$2.5・$15、Luna が$1・$6。ChatGPTでは Plus 以上で Sol が使え、Free と Go には Terra が割り当てられます。副業目線で効いてくるのは、PC操作の指標 OSWorld 2.0 が 47.5%→62.6% と大きく伸びた点です。スライドや資料の生成精度が上がりました。
Claude Cowork のモバイル・Web対応(Anthropic・7月7日)
これまでデスクトップアプリ限定だった自律型エージェント機能が、Web(claude.ai)と iOS/Android のベータに拡大しました。処理がAnthropic側のサーバーで走るため、ノートPCを閉じても作業が継続します。判断が必要になるとスマホに通知が届く形です。まずMaxプランから順次展開されています。
Grok 4.5(xAI・7月8日)
入力$2・出力$6という、フラッグシップ級としては破格の安さです。コーディングエディタ Cursor と共同トレーニングされ、Cursorの全プランで利用できます。ただし xAI が公表した4つのベンチマークのうち Claude Opus 4.8 を上回るのは2つ、下回るのが2つ。「最強」ではなく「価格対性能」型と理解するのが正確です。
Gemini(Google・Workspace統合)
Googleは単体モデルの派手さより、Workspace全体との統合で勝負しています。Gmail・スプレッドシート・ドキュメントの中で完結する作業が多いなら、新しいツールを増やすより既存環境を強化したほうが早く効果が出ます。基盤はGemini 3.5系です。
副業目線の比較表
| GPT-5.6 | Claude Cowork | Grok 4.5 | |
|---|---|---|---|
| 提供元 | OpenAI | Anthropic | xAI |
| 得意分野 | 資料・スライド・PC操作 | 長時間の自律作業・ファイル整理 | コーディング・大量処理 |
| API単価 (入力/出力・100万トークン) | Sol $5/$30 Terra $2.5/$15 Luna $1/$6 | —(プラン制) | $2/$6 |
| スマホだけで完結 | ○(ChatGPTアプリ) | ○(7月からiOS/Android対応) | △(Cursor連携はPC前提) |
| 向いている副業 | ブログ・note・提案資料 | リサーチ代行・データ整理 | プログラミング受託・自動化ツール |
| 弱点 | 上位モードは上位プラン限定 | ベータ・上位プランから順次 | 複雑タスクの精度は上位機に劣る |
用途別|あなたの副業にはどれ?
ブログ・note・SNS運用が中心なら → GPT-5.6
文章生成そのものの性能差は、3社ともほぼ横並びになってきました。差がつくのは周辺作業です。GPT-5.6は画面を見て操作する能力とテンプレート追従の精度が上がったため、アイキャッチ用のスライド、比較表、提案資料まで一気通貫で作れます。ChatGPTを使った副業の始め方はChatGPT副業の始め方にまとめています。
リサーチ代行・データ整理・記事の量産なら → Claude Cowork
今回のモバイル対応で「PCを開いていないと止まる」という制約が消えました。朝に指示を出して通勤中に進捗を確認し、判断が必要なところだけスマホで答える——まとまった時間が取りにくい会社員の副業とは、相性のいい変化です。
プログラミング受託・自動化ツール販売なら → Grok 4.5
出力$6という単価は、APIを叩き続ける用途でそのまま利益率に効きます。SWE-Bench Pro のタスクで Grok 4.5 は平均15,954トークン、Opus 4.8(max)は67,020トークンという公表データがあり、単価差にトークン効率の差が上乗せされる可能性があります。すでにCursorを使っているなら、追加コストゼロで試せます。
資料作成代行・データ整理の納品なら → ChatGPT Work
パワポやExcelの成果物をそのまま納品する仕事とは相性が良いです。Microsoft 365との連携が進んでいるため、クライアント側のフォーマットに合わせやすいのが実務上のメリットになります。詳しくはChatGPT Workは副業に使えるのかにまとめています。
Gmail・スプレッドシート中心の業務なら → Gemini
すでにGoogleで業務が回っているなら、Workspace内で完結させるのが最短です。新しいツールを覚える時間をかけずに済むぶん、効果が出るまでが速くなります。
正直に書いておくデメリット
- 上位機能は上位プラン限定:GPT-5.6のultraモードはChatGPT WorkのPro/Enterprise、CodexはPlus以上。無料プランで最新機能をフルには使えません。
- Claude Coworkはまだベータ:Maxプランからの順次展開で、全員がすぐ使えるわけではありません。挙動も今後変わり得ます。
- 「Opus級」は自称:Grok 4.5の「Opus-class」という表現はxAI側のポジショニングで、第三者機関の格付けではありません。実際、公表4指標のうち2つでは下回っています。
- 機密資料の扱いは契約が先:クライアントの資料をAIツールへアップロードしてよいかは、契約上の可否を必ず先に確認してください。
- どれを選んでも、それ自体は差別化にならない:これが一番大事な点です。ツールの性能差は縮み続けていて、2026年のAI副業は「どのAIを使うか」より「AIの出力に何を足せるか」で決まります。
今日からできる3ステップ
- 自分の副業作業を3つに分解する(例:リサーチ/執筆/資料化)。どこに一番時間を取られているかを書き出します。
- 一番時間を食っている工程だけ、別のAIで同じ作業を流す。全部乗り換える必要はありません。
- 1週間続けて、削れた時間を計測する。月1,000〜3,000円のサブスク代を削れた時間で割れば、時給換算で判断できます。
どのツールを選ぶかで迷っている段階なら、生成AIツールおすすめ12選で全体像を先に押さえておくと判断が早くなります。
よくある質問
Q. 無料で使えますか?
A. 3つとも無料枠はあります。ただしChatGPTのFree/GoはTerra、Claude CoworkはMaxプランから順次展開、Grokも高度な機能は有料側です。本格的に副業で使うなら、月20ドル前後のプランが実質的な入口になります。
Q. 3つ全部契約すべきですか?
A. 副業を始めたばかりの段階では不要です。月3,000円のコストを回収できるだけの作業量があるか、まず1つで検証してからで十分間に合います。
Q. 結局どれが一番賢いですか?
A. 用途によって入れ替わります。コーディングのTerminal-Bench 2.1ではGrok 4.5が83.3%、GPT-5.6 Solが88.8%(ultraで91.9%)。一方SWE-Bench ProではClaude Opus 4.8が優位です。「全部門で最強」のモデルは、2026年7月時点では存在しません。
Q. 副業初心者はどこから始めればいいですか?
A. ChatGPTのPlusプラン1本から始めるのが最も失敗しにくいです。情報量が多く、詰まったときに検索で解決しやすいのが理由です。
各ツールの個別解説
- Claude Coworkのスマホ対応:移動中にタスクを丸投げする実践ガイド
- ChatGPTの横断検索:過去チャット・画像・ファイルを一括で探す
- NotebookLMがGemini Notebookに改称:コード実行対応でリサーチはどう変わるか
まとめ
2026年7月の3社同時ローンチは、「モデル性能の競争」から「ワークフローごと囲い込む競争」へのフェーズ移行を示しています。副業をする側としては、モデル名を追いかけるより、自分の作業のどこをAIに渡すかを設計する方が成果に直結します。
ツールは横並びになっていくので、最後に残る差は「AIを使う人間側のスキル」です。AIが書いたコードを読んで直せる、生成物の品質を判断できる——そうした技術を1つ持っておくと、AI副業のコモディティ化が進んでも単価を守れます。
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