
「AI概要(AI Overview)に答えを取られて、クリックが減っている気がする」。そう思って記事を全部書き直そうとしていませんか。私も一度そのつもりになりました。
結果から言うと、実際に取られていたのは64本中2本だけでした。数字を見ないまま全記事を直していたら、何日も溶けていたと思います。この記事では、その2本をどうやって特定したかと、記事の型で実際にCTRがどれだけ違ったかをまとめます。
結論:先に数えると、直す対象は激減する
- Search Consoleの「検索パフォーマンス > 生成AI機能」レポートで、ページ単位のAI内表示回数が取れます
- 28日間のAI内表示461回のうち、416回(90%)がたった2記事に集中していました
- 残りの記事はAI内表示が1桁。つまりCTRが低い原因はAI概要ではありません
- 「AとBの違い」型より「どこが一番いい?」型のほうが、同じサイト・ほぼ同じ順位でCTRが高く出ました
AI概要のせいだと思い込むと、直す量が10倍になる
私が運営している宿の比較ブログは、69記事のうち64記事が「AとBの違いは?」という型でした。CTRが落ちている記事がいくつもあったので、最初は「AI概要に答えを出されているから、全部書き直すしかない」と考えていました。
ただ、64本を書き直すのは現実的ではありません。先にどの記事が本当にAI概要へ流れているのかを数えることにしました。
生成AI機能レポートで、ページ単位のAI内表示を見る
Search Consoleの「検索パフォーマンス」に「生成AI機能」というレポート(ベータ)があります。ここで、検索結果のAI機能の中で自分のページが表示された回数が分かります。サイト全体だけでなく、ページを1本に絞って見られるのがポイントです。
レポートのURLに &page=*スラッグ を足すと、そのページだけに絞れます。1本ずつ数えれば、思い込みではなく数字で切り分けられます。
実測:同じサイト・ほぼ同じ順位で、ここまで差が出た
| 記事の型 | 総表示 | うちAI内表示 | クリック | CTR | 平均順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 「AとBの違い」型 | 145 | 48 | 0 | 0% | 7.5 |
| 「どこが一番いい?」型 | 75 | 0 | 7 | 9.3% | 8.5 |
違い型は表示の3分の1がAIの中で、クリックはゼロ。どこが一番型はAIに一度も引かれず、順位はむしろ下なのにCTR 9.3%でした。
3か月・上位10ページで型ごとにまとめても、同じ傾向でした。
| 型 | 本数 | 表示 | クリック | CTR |
|---|---|---|---|---|
| 「どこが一番いい?」型 | 6本 | 735 | 75 | 10.2% |
| 「AとBの違い」型 | 4本 | 831 | 27 | 3.2% |
表示回数はほぼ同じなのに、クリックは約3倍の差。「違い」は答えが一つに決まるのでAIが要約しやすく、「どこが一番いいか」は条件によって答えが変わるので断定しにくい。私はそう受け取っています。
使い分け:数字を見てから、直す・直さないを決める
AI内表示が総表示の1割を超えている記事
タイトルやディスクリプションを直しても効きにくいところです。記事の型ごと変えるほうが早いです。私は「どこが一番いい?」型に寄せ、系列やエリアの全施設一覧、検索では出てこない取りこぼしなど、AI概要が持っていない情報を足しました。
AI内表示が0の記事
CTRが低い原因はAI概要ではありません。タイトルの長さ・ディスクリプション・検索意図のズレを先に疑ってください。ここを取り違えると、直さなくていい記事を直すことになります。
新規で書くとき
最初から「どこが一番いい?」型で書いています。あわせて、日付を明記した料金や空室のような一次情報を厚くしておくと、AI概要に引用される側にも回れます。条件つきの具体的な数字は引かれやすい印象です。
FAQ
生成AI機能レポートは誰でも見られますか?
Search Consoleの「検索パフォーマンス」内にあるベータ版のレポートです。表示されない環境もあるため、まずご自身のプロパティで開いてみてください。
AI内表示が多い記事は削除したほうがいいですか?
削除は不要でした。順位とインデックスはそのまま持っているので、URLは変えずにタイトルの型と中身を変えるのが安全です。URLを変えると順位を落とす可能性があります。
何本くらい直せばいいですか?
数えてから決めてください。私の場合は64本に見えていた対象が、実際には2本でした。
まとめ
AI概要は「なんとなく損をしている気がする」対象になりがちですが、ページ単位で数えられます。数えてから直す。このスタンスに変えるだけで、作業量が桁で変わりました。
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※本記事の数値は、筆者が運営するブログのSearch Consoleで2026年8月23日および直近28日に確認したものです。レポートはベータ版のため、仕様が変わる場合があります。



